!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"> Zdzisław Beksiński|ダークアートの世界
Zdzisław Beksiński

"Untitled"

ベクシンスキーは現代のダークアート界において、あまりにも有名であり、独特の世界観を持つ画家である。
その世界観があまりにも退廃的で、恐怖を掻き立てるものであるため「検索してはいけない言葉」にも名を連ねている。
彼はもともと建築を学んでいたこともあり、その作風にもその影響が出ている。彼の絵画の特徴はそのスケール感である。
彼の作品を眺めたときに受ける印象は、初めてスカイツリーを足元から見上げた時のあの感覚に似ている。

彼の作品は眺めたときに、巨大な建造物を見上げるような感覚を伴うのである。
人間は自分より大きいものに対して恐怖感を覚える。
そしてこれは弱肉強食の動物時代から植え付けられている本能である。
彼の作品から感じる荒涼かつ荘厳な雰囲気はこの要素がとても大きいであろう。

彼は自分の作品について、バロックとゴシックで描き分けていると述べている。
一体どの作品がバロックで、どの作品がゴシックなのだろうか。その二つの表現の一番大きな差はダイナミズムであろう。
芸術においても建築においても、バロックは多少形を崩してでも流れるような美しい形を表現しているのに対して、
ゴシックはずっしりと鎮座して、威風堂々としている。
その観点から見てみるとこれらの作品がどちらでかき分けられているのか、自ずと見えてくることであろう。